
ぼっち─選択はあなたに─
第27章 西の森【選択9】
「し……知りませんっ……ナツミさんなんて、知りませんっ……」
「……」
赤髪の男は疑いの眼差しでヒカルを見る。
「そうか、わかった」
「は!? 兄貴、なに納得してんですか! どう見たってあれは知ってるって顔でしょ!!」
ヒカルは慌てて首を横に振る。
「本当に……知りませんっ!」
「いや、バリバリ怪しいっすよ! こうなったら無理やりにでも吐かしてやって……」
するとヤクモが再びコルの背後に立った。
「ヒカル様は知らないと言っている。これ以上疑うならどうなるか……」
「ひいっ!」
再び首を絞められそうになって、コルは赤髪の男の背中に隠れた。
「もし情報を見つけたら、ここに来な。ここは俺ら盗賊の縄張りだからな」
「……あ、あのっ……」
「ん?」
「あなたのお名前は……」
探るような目で名前を聞かれて、赤髪の男はフッと鼻で笑った。
「俺の名はゼノ。赤髪のゼノだ」
「ゼノ……」
「じゃあな、ヒカル。また会おうぜ」
赤髪の男──ゼノは不適な笑みを浮かべると、仲間たちと共に森の奥へ消えていった。
──────
※バッドエンドは【エメラルドの石を渡す】でした。
「……」
赤髪の男は疑いの眼差しでヒカルを見る。
「そうか、わかった」
「は!? 兄貴、なに納得してんですか! どう見たってあれは知ってるって顔でしょ!!」
ヒカルは慌てて首を横に振る。
「本当に……知りませんっ!」
「いや、バリバリ怪しいっすよ! こうなったら無理やりにでも吐かしてやって……」
するとヤクモが再びコルの背後に立った。
「ヒカル様は知らないと言っている。これ以上疑うならどうなるか……」
「ひいっ!」
再び首を絞められそうになって、コルは赤髪の男の背中に隠れた。
「もし情報を見つけたら、ここに来な。ここは俺ら盗賊の縄張りだからな」
「……あ、あのっ……」
「ん?」
「あなたのお名前は……」
探るような目で名前を聞かれて、赤髪の男はフッと鼻で笑った。
「俺の名はゼノ。赤髪のゼノだ」
「ゼノ……」
「じゃあな、ヒカル。また会おうぜ」
赤髪の男──ゼノは不適な笑みを浮かべると、仲間たちと共に森の奥へ消えていった。
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※バッドエンドは【エメラルドの石を渡す】でした。
