
ぼっち─選択はあなたに─
第11章 バトルトーナメント当日
「レイナ! レイナ、起きて!」
バトルトーナメント当日。
そろそろ起きてきてもいい頃なのに、ちっとも部屋から出てこないレイナを呼びに、ヒカルは部屋の扉を激しく叩いた。
「レイナぁ、起きてよ~!」
もう一度叩こうとした時、ガチャリと勢いよく扉が開いたものだから、ヒカルはバランスを崩しそうになった。
「もう、うるさいわね! そんなにバンバン叩かなくても起きてるわよっ!」
「……っとと。良かった、レイナ! おはよう!」
ニコッと満面の笑顔を作るヒカルを見て、レイナは眉をひそめた。
「どうしてそんなに元気なのよ……バトルトーナメントに負けたら、ヒカルはザッハ伯爵のメイドにされちゃうのよ?」
するとヒカルは更にニイッと笑った。
「クロードは絶対負けないもん! それに私も負けないし~!」
「はあ? 戦うのはクロードだけでしょ?」
「ねぇ、レイナ! 今から出掛けようよ! バトルトーナメントまでまだ時間あるし、色々楽しみたいの! リュート弾きとか、お笑い芸人も来てるんだって!」
「はあ? なによ急に……私今そんな気分じゃ……」
「ね、レイナお願い。もしかしたらメイドになったら、もうレイナに会えないかもしれないし」
そう言うとヒカルは、まるで捨てられた子猫のようにすがり付いた。
「なによ、クロードは絶対負けないって言ってたじゃない! ああ、もう! いいわよ、付き合うわよ!」
「やったー! ありがと、レイナ!」
ヒカルはレイナに抱きついた。
バトルトーナメント当日。
そろそろ起きてきてもいい頃なのに、ちっとも部屋から出てこないレイナを呼びに、ヒカルは部屋の扉を激しく叩いた。
「レイナぁ、起きてよ~!」
もう一度叩こうとした時、ガチャリと勢いよく扉が開いたものだから、ヒカルはバランスを崩しそうになった。
「もう、うるさいわね! そんなにバンバン叩かなくても起きてるわよっ!」
「……っとと。良かった、レイナ! おはよう!」
ニコッと満面の笑顔を作るヒカルを見て、レイナは眉をひそめた。
「どうしてそんなに元気なのよ……バトルトーナメントに負けたら、ヒカルはザッハ伯爵のメイドにされちゃうのよ?」
するとヒカルは更にニイッと笑った。
「クロードは絶対負けないもん! それに私も負けないし~!」
「はあ? 戦うのはクロードだけでしょ?」
「ねぇ、レイナ! 今から出掛けようよ! バトルトーナメントまでまだ時間あるし、色々楽しみたいの! リュート弾きとか、お笑い芸人も来てるんだって!」
「はあ? なによ急に……私今そんな気分じゃ……」
「ね、レイナお願い。もしかしたらメイドになったら、もうレイナに会えないかもしれないし」
そう言うとヒカルは、まるで捨てられた子猫のようにすがり付いた。
「なによ、クロードは絶対負けないって言ってたじゃない! ああ、もう! いいわよ、付き合うわよ!」
「やったー! ありがと、レイナ!」
ヒカルはレイナに抱きついた。
