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私の意地悪執事様

第5章 学校

「さぁ、学校のお時間ですね。支度致しましょう」

朝食の準備をしてもらった。

「ご自分で食べられますか?」

今日は無理矢理食べさせようとはしないんだ。

「うーん、…一口だけ食べさせて?」

私は少しだけ柏木さんに対する印象が変わったからなのか、素直になれるようになった。

「ふふっ、良いですよ? はい、あーん」

本当に一口だけで、それからは無理強いはしなかった。

「ご馳走でした」

「良く食べましたね。お嬢様、素直に気持ちを伝えて下さるようになって、私は嬉しいですよ」

優しい父親のような顔で私の頭を撫でてくれた。 本当に大切なものを扱うように…

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