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私の意地悪執事様

第9章 後悔…

奪い取るように封筒を受け取り、手紙を読んだ。

(杏里へ
俺が辞めたこと、聞いたよね?何も言わずに出て行ってごめん。
もうずっと前から決まっていたことなんだ。杏里に言えば、きっと俺は行けなくなると思ったから黙っていた。
俺は君の幸せを願っているよ。またきっと会えるから元気でいて下さい。
柏木拓海                                 )


本当なの…?

「すみません、お嬢様!! 柏木からお聞きになっていると思っていたものですから」

「……みんなのせいじゃないよ」

そう、誰のせいでもない。

拓海さんが私に言ってくれてたとしても、きっと泣いて引き止めて、大変なことになっていたと思う。




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