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私の意地悪執事様

第9章 後悔…

「そうなのぉ? 残念… ま、でもさ、すぐに結婚なんて言わないから会ってみない? 悪い話じゃないと思うよ?」

ここで私が拒んだら、お父様の顔に泥を塗ることになるかもしれない。

「わかりました。 では、一度お会いしてみますね」

嫌なら断れば良い。 いなくなってしまった彼をずっと想い続けるより、令嬢である私は結婚する方が良いのかもしれない。

「じゃあ、再来週の日曜日にしよう。君一人で良いかい?」

「はい、大丈夫」

「決定だ! 楽しみだなぁ。良い男だから杏里が気に入ってくれると良いなぁ」

お父様はウキウキで行ってしまった。


拓海さん、私… お見合いしてみるね…

部屋に戻って、もう一度眠りについた。

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