テキストサイズ

私の意地悪執事様

第10章 私の意地悪旦那様

「聞いてないし!! てか、じゃあ何で、あんな手紙置いて行ったの? お別れだと思うじゃん!」

「あぁ、アレ? 杏里が驚くかなぁと思って。 というか書いてあったでしょ?また会えるって」


唖然…  何なのこのドSな人…


「さ、杏里も納得してくれたことだし、お父様にご挨拶に行こうか」


あ、あんまり納得していませんが…




「お父様、私のお見合い相手ってこの方なの?」

「え? うん、そうだよ」

「言ってよ、私の執事だったんなら」

「え? 言わなきゃまずかった? ごめんごめん」


お父様ってさ、やり手のくせにどこかヌケてるよね…


「で、どうなの? 杏里好きな人がいるって言ってたけど、柏木くんは気に入らないかなぁ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ