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私の意地悪執事様

第10章 私の意地悪旦那様

「そのことなんですが… 私の好きな人って拓海さんなの…」

「わ~お! そんな偶然ってあるんだね!やっぱり彼を選んだ僕の目に狂いはなかったよ」

「じゃあ、杏里、柏木くん、結婚ってことで良いんだよね?」


私達は顔を見合わせて、大きな声で返事をした。


「はい!!」


とたんに盛大な拍手が沸き起こった。


「お嬢様~ おめでとうございます~」


わっ!! メイド達泣いてるよ!


「ありがとう!みんな! 私、幸せになります」

「絶対に幸せにするよ」


結婚式もまだなのに、みんなの前で誓いのキス。


「さぁ~ これからが忙しいよ。 結婚式場に、ドレス、決めなきゃいけないことが山程だ。 あ、二人とも、部屋に戻って良いよ~ん」


陽気な父だね…。ほんとに。

「拓海さん、一度私の部屋に行きましょう」

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