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お酒とオールバックに溺れる夜

第2章 第2酒 -純さんの味-

ピチャッ...ピチャッ...

粘着質な水音だけがホールに響いて、
脳内まで犯されてるようで
クラクラと眩暈がする。

「んん...純さっぁ...
息、でっきなっ...んん~///」

「バカか...
鼻ですりゃぁいいだろ」

純さんの唾液が私の中に入ってくる。

それは、私の身体を侵食していって、
自分じゃない何かに
書き換えられてしまう感覚。

こんな感覚は初めてで、
怖いはずなのに、
その続きが知りたい。

私の中、純さんで溢れてしまいそう。

「んっんっ...わっかんなぃ...初めてだから」

純さんは、容赦ない責めを止めると、
はぁっと
溜め息を漏らした。

「いいか...
キスもしたことないお子ちゃまの癖に、
誘うような言葉を言うな

俺じゃなきゃ、お前なんか、
このまま喰われて終わりだ」

その言葉を聞いて、
謝らなきゃと思いつつも、
全身に力が入らなくなって、

そのまま
ブラックアウトしてしまったのだった。

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