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お酒とオールバックに溺れる夜

第2章 第2酒 -純さんの味-

純さんの圧倒的な力で、
カウンターに押し付けられて、
私の力じゃ皆無に等しく、
抵抗しても全く意味がなかった。

初めて感じる他人からの圧迫感。

こんなに人と密着したことなんてなかった。

純さんの胸板はとても厚くて、
私をすっぽり
隠してしまっているのだろう。

僅かにこぼれる純さんの吐息は、
お酒の匂いがして、
ビシッとアイロンのかかった
真っ白なシャツからは、
清潔なリネンの香りがした。

そして、純さんの身体からは
大人の男性の匂いがした。

これが、男の人なんだ...

雄という性を
全身に感じた瞬間だった。

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