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愛がはじまる

第1章 愛がはじまる

         36

 すこし疲れたでしょうから、甘いものがいいですよと言って、冷蔵庫からシュークリームを出してくれました。
 満さんが言ったとおり、シュークリームの甘さが、とっても美味しかったです。
 話しているうちに、わたし、愛してもらいたくなりました。
 さっきの気持ちよさを、もういちど感じたい。
 でも、わたしから言えなくて、満さんの顔を見るのが恥ずかしくなって、下をむいていました。
 満さんが、わたしの様子に気がついて、
 「里美さん
  愛したい
  いい?」
 と言ってくれたのです。
 わたしから言えないのを、わかってくれたようです。
 ほんとに、満さんは、優しい。
 わたし、まっ赤になって、頷きました。
 満さんは、それから朝までに、二回も愛してくれました。
 その日から毎週のように、満さんは、これ以上ないくらい優しく優しく、いっぱいいっぱい愛してくれます。
 そしてもちろん、わたしは、なんどもなんどもエクスタシーに達します。
 わたしは、満さんとの愛が、ほんとにはじまったんだなと思っています。


         終
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