とある男子のおかず小説総覧
第2章 リアルまゆみ
部屋に掃除機の音が、こだましている。
と、その音が、やんだ。
「…え?これ、何?」
「え」
僕は、振り返った。
すると、彼女は、手に見覚えのあるノートを持っている。
「あ?そ、それは…」
彼女は、それを開いて、むさぼるように読んでいる。
そして顔を上げた彼女は、青ざめていた。
「こ、こ、これ、なに?わ、わ、わたしとのエッチなこと、事細かく書いてるじゃない?どういう、こと?」
僕は、抵抗をあきらめた。
「まゆみ、この通りだ!すまないッ!」
「うん?意味わかんない」
「それ、オナニーのおかずにするために、妄想して書いてたんだ…」
すると、まゆみの怒り顔がいっぺんに笑顔に変わった。
「なあ~んだ♡そう、だったんだ♡うれしいッ♡」
もちろん、本当は違う。
彼女との赤裸々なことを、官能小説にしようと思って書いていたのである。
僕は、チラリと本棚の隠し引き出しのほうを見た。
どうやら、無事なようだ。
あれを見られると、正直、ヤバい。
このとき僕は気づかなかったが、まゆみについて書いた妄想小説ノートは、まゆみによって持ち去られていた。
まゆみは帰宅すると、自室ですっ裸になり、ベッドに仰向けに寝ころんで、そのノートをむさぼり読み、そして、左手のひらは自分の乳房に、右手指は自分の股間に…
と、その音が、やんだ。
「…え?これ、何?」
「え」
僕は、振り返った。
すると、彼女は、手に見覚えのあるノートを持っている。
「あ?そ、それは…」
彼女は、それを開いて、むさぼるように読んでいる。
そして顔を上げた彼女は、青ざめていた。
「こ、こ、これ、なに?わ、わ、わたしとのエッチなこと、事細かく書いてるじゃない?どういう、こと?」
僕は、抵抗をあきらめた。
「まゆみ、この通りだ!すまないッ!」
「うん?意味わかんない」
「それ、オナニーのおかずにするために、妄想して書いてたんだ…」
すると、まゆみの怒り顔がいっぺんに笑顔に変わった。
「なあ~んだ♡そう、だったんだ♡うれしいッ♡」
もちろん、本当は違う。
彼女との赤裸々なことを、官能小説にしようと思って書いていたのである。
僕は、チラリと本棚の隠し引き出しのほうを見た。
どうやら、無事なようだ。
あれを見られると、正直、ヤバい。
このとき僕は気づかなかったが、まゆみについて書いた妄想小説ノートは、まゆみによって持ち去られていた。
まゆみは帰宅すると、自室ですっ裸になり、ベッドに仰向けに寝ころんで、そのノートをむさぼり読み、そして、左手のひらは自分の乳房に、右手指は自分の股間に…