テキストサイズ

大きな桜の木の下で

第29章 敵にしたくない人達

翔「もう…でね私が雅にぃって呼ぶって事は
和にぃと兄弟って勝手に勘違いしたの」
  
智「へっ?他の職人さんは
相葉って呼ぶから気が付かない?」

翔「他の職人さんも相葉って呼ぶと親方達と
同じで紛らわしいし
呼び捨てなんてできないから」

雅「じゃあ坊っちゃんって呼ぶって
面白がって言い出したから
恥ずかしいから雅紀って呼んでってお願いした」

翔「だから学校の娘達は
誰も雅にぃの名字知らなかったの」

雅「それでかぁ…
あの時否定しようとしたけど
和ちゃんに睨まれて黙ってた」

翔「クック…たぶんその睨みも
あの娘には自分に向けられたって
思ったんだろうね」

雅「えっ?そうなの?」

翔「もうね、固まっちゃってんの
あぁ蛇に睨まれたカエルって
こんな時に使うんだなぁって」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ