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大きな桜の木の下で

第52章 ホワイトデー

「なんでこの絵はカンバスじゃないの?
重ねられないから?」

じーっと不思議そうに絵を眺めてる

「うんそれもあるけどね」

「他にも理由があるの?
あれっ?これって和紙?
画用紙より薄くて透けてる…」

イーゼルから外した紙を光に透かしている

「ほんとはセルとかガラスなんかの
透明な板に描きたかったけどね
ちょっと大変そうだから薄い和紙にした」

翔ちゃんはなんで?て顔でキョトンと見てる

「んふっ…見ててね」

このために持ってきていた裸婦画の上に

和紙を重ねて見せる

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