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大きな桜の木の下で

第15章 重なり合う

「翔子…俺の起きちゃった…」

「えっ?」

あっ智くんの…当たってる…

「ねぇ、もう我慢しなくていいんだよね?」

「えっ…だっ…今日だめ…」

「え〜なんで〜」

「和にぃに聴かれちゃう…」

「離れだから大丈夫だろ?」

「…だめ…
古い家だから外の音結構聞こえるもん」

「大丈夫だって
さっきから結構激しい雨降ってるから
多少の音は消されちゃうよ」

あっ、いつの間に降ってたんだろ?
全然気が付かなかった

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