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せいぎのみかた

第5章 エピローグ

ミツルもダイキもケンヤもいつの間にか行き過ぎた正義、歪んだ正義に憑りつかれて暴走してしまっていた。

行き過ぎた正義、歪んだ正義は大きな悪であり、人々にとっては侵略者と同じ、それ以上の脅威となる。

3人はそれを自覚することができるのだろうか。
そして、街には歪んだ正義が横行していた。

宇宙空間には円盤がいた。
かつて地球を侵略しようとした宇宙人たちの同胞が円盤の中で涼しい顔をしてコーヒーを飲んでいる。

「この地球(ほし)も随分とくだらない地球に墜ちたものだ」

「前はもっとからかい甲斐もあったのに、遊んでやる価値もなくなったぜ」

「我々が手をくだすまでもなく、歪んだ正義を振りかざし、互いに憎み合い、傷つけ合って人間同士で潰し合って滅びていくがいいさ」

「こんなつまらない所にいつまでもいても仕方ない。行くとするか」

涼しい顔をしている宇宙人たちを乗せた円盤ははるか宇宙へと去っていった。

円盤の中では宇宙人たちがコーヒーを飲んでいる。地球がこんなくだらない星になってしまったことに寂しさも感じている。そんな切ない気持ちのせいか、いつにないコーヒーのほろ苦さが身にしみていた。
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