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下着訪問販売

第5章 訪問販売

恭子とかすみは、別室へ行き矢沢は、一人残された。

今日の矢沢の仕事は、かすみの下着姿を撮影し、それを持ち帰ってパンフレットにすることだ。しかし、その事はかすみにはまだ話していない。恭子が、説得する予定だ。そのために、恭子の下着姿のパンフレットを持ってきている。

別室で恭子とかすみの楽しそうな声が聞こえる。

「今日は、いろんな種類のものを沢山用意して来ました。試着して、気に入りましたらそのままご購入になれます。」

恭子が説明すると、かすみは、

「嬉しいわ!楽しみにしていたの!」

矢沢は、スマホを見ながらお茶をすすり、自分の出番を待つ。

女性2人は、きゃー、きゃー、と、まるで女子高生のような会話が暫く続く。

もうかれこれ一時間くらい経っただろうか、購入する下着は決まったようだ!

さー、これからが恭子の腕の見せどころになる。

「かすみさん、よくお似合いだわ!下着姿がこんなに美しい女性、私のお客様でもそんなにいないのよ!」

これは嘘ではなく、恭子は心底そう思う。

「嫌だわ!恥ずかしい!」

かすみは、謙遜しながらも嬉しそうである。

「こんなに綺麗なのに、見るのがご主人様だけなんてもったいないわ!実は、今日矢沢を連れてきたのはその為なの!彼は、広告担当で下着姿のモデルを撮影するのが仕事なの!私も彼には下着姿を撮影してもらって、私自身は、営業では使わないですが、他の人が私がモデルのパンフレットを使用しているの!かすみさんのが出来たら私が使わせて欲しいんです!」

と言うと、かすみは、

「私が下着のモデルですか?でも急に言われても、ちょっと……。」

と躊躇する姿を見て、恭子は、ちょっと唐突過ぎたかな?私も興奮して先走っちゃったみたい。でも、旦那が見るだけなんて、絶対にもったいないと恭子は思う。








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