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ブラコンですが、なにか?

第4章 Cute little brother Kazunari①

「智にぃ、起きて?」

軽く身体を揺さぶりながら、和也が遠慮がちに俺を起こす。

「ぅ…ん、もう朝?」

「朝だよ。それに今日は打ち合わせでしょ?それよりも……またソファで寝てる!」

「マジか……いててっ」

起き上がると案の定、身体のあちこちが痛いけど、腰に手を当てて怒る可愛い和也の姿が見れた。

「もー、気をつけてよ!」

「ごめん、ごめん」


ぷぅーっと頬を膨らませて見せる和也もまた可愛い。


「先にお風呂に入る?ご飯にする?」

嫁みたいなセリフに思わず『和也を食べたい』って答えたくなる。


「あー、どうしよう。腹も減ってるしなぁ」

ここ暫くは製作に追われて食事もロクにしてない。

そして昨日は仕上げ作業で徹夜で、風呂に入る体力もなく力尽きた。

「あちこち絵具だらけだから、先にお風呂にしたら?」

「そうだ…な」

目を遣る手や、短パンから見える脚のあちらこちらに飛び散る絵具。

「じゃあ、その間に朝食準備してくるね」

「ちょい、待ち」

「わっ、な…んんっ」

部屋を出ようとする和也の手を掴むと、グイっと引き寄せ唇を重ねた。

招き入れる様に開いた唇の隙間から舌を入れ、和也の舌を捕まえて絡めとると厭らしい水音が部屋に響く。

腰に手を回してより身体を密着させ、緩く立ち上がった俺のモノを和也のモノに擦りつける。

段々と触れるお互いのモノが質量を増す。


やばっ……止まんないかも。


「和也」

赤く染まった頬を手で包み、潤んだ瞳を見つめた。

「だっ、ダメだから…ね!」

逃げる様に俺の部屋を出ていく和也。


まぁ、さすがに学校行く前は無理だよな。

でも確か潤は何回かしてた事あったような……


和也は弟に甘いのか?


「それよりこれ、どうすっかな」

目線の先にはお預けをくらった俺のモノ。


考えたってどうする事も出来ないので、落ち着かせるために風呂へと急いだ。

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