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もう一度、君に会えたら

第2章 反則

「あの。ありがとうございます。
センパイの歌声、すっごく胸にきました」

すごく可愛くて、もう、可愛いすぎて

耳と頬と胸と、
全身が高揚して、ヤバくて。

「僕、センパイのことを好きなんです。
だけど、センパイには彼氏がいたから。
ずっと抑えていたのに…」

卒業式も彼氏とふたりで校門を出ていくセンパイに、僕は何も言えなかったのに。

なのに、センパイの姿を探してしまう僕がいて。
今日も、また見まちがいかと思った、、でも、本物のセンパイが僕の前に座っていて。

「今日、会えてすごく嬉しかった」

やっと会えた…って、
震えがきて涙腺がゆるむほど
僕は嬉しかったんです。

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