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もう一度、君に会えたら

第3章 取引

センパイは、嬉しいのか困っているのか
あいまいな表情で言う。

「あ、ありがとう。
急なことで、私も混乱してるから。。

ゆっくり考えたいから
そろそろここ、出よう?」

センパイの"ありがとう"に緊張がほぐれて

僕の頭は少しずつまわりだした。

カッコいいという評価は、"好き"にはつながっていない…

まだまだ僕の片想いでしかない。

だったら、ここを出たら、どうなる?
僕たちは日常に戻り、偶然会うことはなく…

出たら、それは
終わり、でしかないんじゃないか?

メアドを交換しても、このまま"さよなら"では?

"ゆっくり考えたい"なら、ここでもいいじゃないか。
明日まではまだ、たっぷりある。

会わないあいだに考えられても、僕を選んでくれる確率は低い。。

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