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もう一度、君に会えたら

第3章 取引

誰にももう、渡したくない。

可愛い後輩から脱却したくて、僕は取引を持ちだした。

人のいいセンパイは、断るのがヘタ。
そんなこと、よく知ってるから。
僕はセンパイをよく見てたから。

すみません。
センパイの弱点に、つけこみさせていただきます。

「じゃあ、こうしたらどうでしょう?
センパイが僕とつきあうって言ってくれるなら、ここをすぐに出て、タクシーで送ります。

でも、ダメな場合は…
了解していただけるまで、ここにいます。
何もしませんけど、僕と気まずく一夜をあかしてください」

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