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もう一度、君に会えたら

第6章 彼女

壁と床、念入りに熱いシャワーをかけまわって

出て、
拭いて。
髪を乾かして、ドアを開けて。

部屋では、彼女はノートに向かっていた。
覗くと、アクセサリーの下書きらしく
小さな丸が一周して、そのひとつひとつに詳細が書かれていた。

「ふうん。そうやって配置を決めるんだ」

「そう。だいたいの感じをね。
家では、実際に石を並べるんだけど。

カーネリアンと、黄色っぽいシトリンと。
水晶かリバーストーン(大理石)か…。
吾郎くんに似あうかなあって」

「え?僕のを考えてくれてるの?」

「うん。
シトリンは胃腸にもいいらしいから」

「胃腸…。うん、ありがとう。。」

そう言いながら
なにげなく、横に座った。

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