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❇️片暉の残照❇️

第9章 城下町と嫉妬の炎


「えっ!いや――――、シュン様とは今日お会いしたばかりですから知らなくて当然でございます!そのお気持ちだけで十分でございます!」


私は慌てて頭を下げる――――。


「しかし、私の気がおさまりません――――」


「ぇ、で…では――――“れっかじんぞ”の説明をシュン様直々にしていただいても構いませんか?」


何か申し訳なく感じた私は、新種の説明を博士様直々に聞くことを思い付く。



「///そんな事で良ければ――――」


シュン様は少し驚かれた顔をしたが、すぐに笑顔で私の手を取り“れっかじんぞ”のもとへ導く。


「///へへへ――――博士様からお話が聞けるなんて///光栄でございます」


「こらこら、私も一応――――“博士号”持ちですが…扱いが違いませんか?テイス様」


「師匠は威厳がないんですよ――――…いい加減だしチャラいし…」


ザジがリンデル所長の後ろで呆れたように突っ込みを入れている、その会話に私はつい笑ってしまった。


「///すみません、リンデル所長が“博士号”持ちだと最近知ったのですが…///やっぱりリンデル所長はリンデル所長でして…すみません」


私が謝ると、リンデル所長は「まぁ~なぁ…出だしで失敗したからな」と、頭をかいた。


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