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❇️片暉の残照❇️

第9章 城下町と嫉妬の炎


あの水場で彼女の姿を見たのはサンドラだけで――――…確かに頬を叩かれた形跡もあった…


あの時インギルが研究員にドレスを汚されたと怒っていた事を考えると、彼女を一般の研究員と思い叩いたのは確かだ――――。


サンドラは少し考え込む――――。


しかし、じゃぁ…叩かれた事を公にしなかった?


公爵令嬢ならインギルと対等である…それどころか、ハジロ公爵の息子は王位継承第一位のロミの側近だ――――…。




「しかも――――あの…瞳…」




サンドラはますます…黄金色の少女に興味を持った――――。







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