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❇️片暉の残照❇️

第12章 お茶会と緊張の挨拶


でも――――…


お母さんのことを…思い出してくれるポルギさんに心が暖かくなった。


お母さん――――、貴女という女性がいたことを今でもまだ…思い出してくれる人がここにいます…。



「?どうされましたか…テイス様?」


「いえ――――!大自然の瞳を持つ女性ですか?///へへへ、嬉しいです!」



ポルギさんは、少し驚いたように私を見ると、微笑みうなずいた。



「――――えぇ…女性……はい…そうです」



ポルギさんはドレスの他に柔らかい素材で出来た眼帯と、それを隠す淡いピンクレースのヘッドドレスも一緒に置いていった。


箱の中には、王様からメッセージカードが添えられていた。


歴代の中でも希に見る、美しく高貴な黄金色の髪と瞳を持つ今の王様――――レンティス王。


何度も生死の危機に会いながらも、復活し国のトップにまでなった“奇跡の王”…、そんな方から頂いた…豪華なドレス…。


「///な…なんか――――着るのが怖いなぁ…」


目の前の眩しい品々に…胃がキリキリと痛む。




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