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❇️片暉の残照❇️

第12章 お茶会と緊張の挨拶


「瞳――――ですか?あの立派な黄金色の髪ではなくてですか?」


「――――髪…あぁ…髪も立派な黄金色だったけど…見たかい?彼女の瞳は薄い緑だったが…その中に金や銀の結晶が存在していたよ?太陽の光で緑が際立つとスッと成りをひそめるが…少し陰ると…中の金と銀が光だす――――…彼女は神秘的な瞳の持ち主だ……」


ポルギは、さっき照れて笑うテイスの姿を知人である――――ある女性と重ねていた。


「そう言えば…恐れながら――――さっき…“ティアナ”を思い出したんです。テイス様が…彼女と同じ笑い方をしたので……」


「――――テイス嬢が?あの…変な笑いかたを?まさか…

まぁ、どこか似ている気もするけど…テイス嬢は養女と言えど…ローラ婦人の親戚筋のご令嬢だ、“ティアナ”とは関係ないだろう………」



レンティスはグラスの花びらをつつくとため息を漏らす。


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