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❇️片暉の残照❇️

第12章 お茶会と緊張の挨拶


クローゼットの中から、比較的地味な色味のドレスを選びニコルの作ってくれた眼帯とヘッドドレスでお茶会の支度をする。


「この…真っ赤なドレスとか…真っ青なドレスの出番は無さそうですね……」


ニコルが真っ赤なドレスを手にすると勿体なさそうにため息をつく。


「――――ニコルが着てみる?」


「///は?っ――――えっ!わたくしがですか?」


慌ててドレスをクローゼットにしまうニコルに「///へへへ」と、笑う。


ニコルの少し赤みのある茶色い髪や薄茶色の瞳に合っていると私は思ったのだが……。


チラッとキロを見ると…何を想像しているのか…ポーッとニコルとドレスを見ていた。


「///ほ、ほら――――!テイス様の準備です!キロは隣の部屋へ行っていてください!」


キロの視線を感じたのか、ニコルはキロを部屋から追い出した!


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