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❇️片暉の残照❇️

第12章 お茶会と緊張の挨拶


時間になりお茶会の会場に向かうと――――…


思った以上に参加者がいて驚いた!



今回のお茶会は、ロミ様の主催で――――…晩餐会に参加する王族と高位貴族の子息や令嬢の顔合わせが目的だとか…


「――――か…帰りたい…」


本音が口から出てしまったが…


「テイス!――――待っていたよ!」


と、主催者でもあるロミ様に声をかけられた事により…“こっそり参加する”…と、言う作戦は封じられた。


「///あっ、えっと――――あっ、“今日はお招きありがとうございます”」


入り口でカチカチに緊張しながらの挨拶は変な片言となった!


「///プッ――――…緊張しているのかい?規模を小さく開催する予定だったのに……お義母様が…話を大きくしてしまったんだ…
実は、弟の“コーテル”も今回の晩餐会が社交界デビューなんだ…。だから、前夜祭的な意味合いのお茶会を聞きつけ――――話を大きくしてしまったんだ」


私を迎えに入り口まで来てくれたロミ様がため息混じりに私には耳打ちした。


「――――そ、そうだったんですね…この参加者の多さは…」



「テイス――――…一緒にここに来るつもりだったんだけど…忙しくて――――サポートできなくなってしまって」


お兄様もロミ様と共に私を出迎えてくれると…深いため息をついた。




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