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❇️片暉の残照❇️

第12章 お茶会と緊張の挨拶


「私、許嫁の件ちゃんとお父様に確認しましたのよ?

そしたら、わたくしまだ候補名簿に名を残していると!どこぞの下位貴族の令嬢は名簿から名を消しておりましたが――――…高位貴族のわたくし…ましてや、由緒正しきコレジバ家の名は堂々と一番上に書かれていたと…お父様や王宮大臣にも確認済みでございます!」


あって、ペラペラと喋り出すインギル様に圧倒された私は更に縮こまりお兄様の後ろに隠れる。


「――――は?一番上に書かれていたと…?おかしな話だ…お前の名はその下位の貴族の令嬢と共に候補から外すように命じたはずだったが?」


冷めた口調で側にすり寄ろうとするインギル様と距離をとるサンドラ様にインギル様の目が一瞬つり上がる!


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