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❇️片暉の残照❇️

第12章 お茶会と緊張の挨拶


しかし、インギル嬢はサンドラ様の婚約者リストに自分の名があることに嬉しかった!


初めての社交界でサンドラ様を見てから――――あまりの美しい姿に心を奪われたからだ!


銀色の…髪――――…


あの隣に並ぶに相応しいのは…自分の赤い髪だと!その時――――…感じたのだ!


幸い、コレジバ領土1の美貌と言われる容赦は貴族内に止まらず王族の中でも噂になるほどだった。


それを生かして――――サンドラ様の許嫁…いや――――妻になると疑わなかった。



しかし――――…


成人したばかりの…下級貴族が何かの偶然で高位貴族の養女となり――――…何故か、サンドラ様の視線を独り占めにし始めた!



インギル嬢の嫉妬の炎は鎮火するどころか――――ますます燃え上がり…


善悪の区別すらも灰にする勢いで燃え上がらせていた!



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