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雷鳴の夜

第25章 初潮

車を出せばムクリと起き上がった翔

「起きたのか?」

と声をかけたら

「お別れのキスでもすればいいのに」

はっ?こいつは何を?

「おまえ!起きてたのか⁉」

ふふんと笑ってごまかされた

不貞腐れてハンドルを握れば

「まーくんのヘタレ」

小さな声

「あっ⁉なんか言ったか⁉」

「べつに〜!なんも言ってな〜い」

全く…今日はこいつに振り回されっぱなしだ

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