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雷鳴の夜

第35章 始まる

振り返れば潤んだ瞳

「おいてかないで…」

子供のような呟き声…おもわず抱きしめる

「まだ居てもいいの?」

「…かな…で…」

泣きながら胸に埋める顔

頬に手を添え顔を上げさせる

ポロポロと溢れる涙…

指先で拭えば潤んだ瞳が閉じる

それでも目尻を涙が伝う

ツンと上を向いた唇に惹きつけられる

優しくキスをすれば一瞬ビクッと身体が震えた

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