テキストサイズ

雷鳴の夜

第35章 始まる

そろそろ終電もなくなるような時間

別に電車で帰る訳ではないが

いつまでもここに居る訳にもいかず

飲み物も無くなり話も途切れた所で帰り支度をする

まだ遠くで雷鳴がするがかなり小さい

少し不安気だが大丈夫だろう

玄関まで見送られる

「じゃあ…お休み」

俯いたまま…

顔を見たくて手を伸ばしそうになるのを抑え

扉に手をかけたらまた袖口を掴まれた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ