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雷鳴の夜

第1章 訪問者

「もう…さっさと開けろよ〜」

無言で佇む私に呑気な声

少し濡れた髪を見てタオルを投げ渡す

「ありがと、店から来るまでに降られたわ〜」

ゴシゴシと濡れた髪を拭きながら言う

「そのままじゃ風邪ひくよシャワー使ったら?」

「いいの?」

私の言葉に嬉しそうな顔で聞く

「そのままじゃ風邪ひくから」

「じゃあ行ってくるわ」

ふわりと笑ってバスルームへ入って行った

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