テキストサイズ

雷鳴の夜

第39章 二つの顔

「ごめんなさい…
やっぱり出社しなきゃいけなくなりました」

電話を終えた翔ちゃんが申し訳なさそうな声

「あっ…そうなんだ…いいよ
俺も仕事だし時間大丈夫?」

不安な気持ちを押し殺し

出来るだけなんでもないように

ちょっとホッとした顔をしたのは何故?

俺が別に怒ってないってわかってくれたからだよね?

「あっ…ちょっと準備してきていいですか?」

勿論してきてと言えばパタパタと寝室に消えた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ