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雷鳴の夜

第21章 仏様

「お前が生きててくれて二人とも喜んでるよ
ただお前の事は心配だからほら…」

対で並べた喉仏の方に顔を向けさせる

「火葬場の人も言ってただろ
こんなに綺麗に残ってる喉仏は珍しいですよって」

翔がじっと祭壇を見つめる

「二人とも仏様になってお前を見守ってるだろ?」

こじつけでもなんでもいい

翔は生きてていいんだと思ってくれたらそれで

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