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エッチな女子達の事情

第4章 エッチな女子達の旅行①

「こんな小さな女の子に嫌がることするなんて最低よ!!」


私は声を張り上げると先輩を睨みつけた。


「君こそ最低じゃないか。そんなかわいい子の髪の毛を引きちぎるなんて」
「あんたが無理やり引っ張るからだろ!!」


激しく言い争う私たちの声に反応したのか、禰豆子ちゃんが「うぅっ……」と小さく呻いた。


「大丈夫!? しっかりして!」


私は迷わず意識を覚醒させるため、禰豆子ちゃんの頬を叩く。


「ううっ……」


だんだんと意識が覚醒に向かってきている。


「禰豆子ちゃん!!」


私が名前を呼びながら頬を叩くと、彼女がようやく目を開けた。


「……え、あ、あなたは……?」


不思議そうに私を見つめる。
無理もない。いきなり初対面の人物から名前を呼ばれたのだから。

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