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エッチな女子達の事情

第5章 エッチな女子達の旅行②(チョコ×禰豆子)

「い、痛い……!」


道すがらチョコは無言だった。
私が腕の痛みを訴えても、チョコは応じてくれない。
それどころか、更に強く腕を握られた。


「……チョコ……どこ行くの!?」


私が問いかけても、チョコは何も答えてくれない。
無言のまま森の奥を進んでゆく。
森の奥は険しく、所々木や枝が足に刺さる。
それほどこの山道は険しかった。
チョコは何食わぬ顔で先頭を歩く。
歩く速さからして、山慣れしているみたいだ。


チョコはそのままずんずんと森を進むと、ある小屋で足を止めた。


「……え……?」


突然止まったものだから私はチョコの肩に額をぶつけてしまった。
いたたと額を押さえる。
額を押さえながら私が顔を上げると、チョコは何食わぬ顔でドアノブに手をかけた。


「……え!? は、入る気なの……!?」

私の問いかけに、チョコは答えない。
無言のままドアノブを引くと、中へとズカズカと入り込んだ。


(え、マズイんじゃ……?)


なんとも言えない。でも入らないといけない。
私が周りをキョロキョロと見回していると、チョコが私の腕を強く引いた。

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