エッチな女子達の事情
第2章 加納由香
「うん、由香ちゃんじゃなきゃ嫌なんだ」
「……っ……!」
光さんが私の手を強く握った。
暖かい手のひら。分厚い手。
力強い光さんの手を、私は迷うことなく握り返した。
「よ、よろしくお願いします……!」
漏れ出た声はみっともないくらいかすれていた。
こんなシンデレラストーリーもあるんだな……
「あ、それと言い忘れてたけど。俺の名前は光(みつる)じゃなくて本名は光(ひかる)だよ」
光さんが沈黙を破るように話し始めた。
「えっ……」
「サイト名は光で本名はひかるなんだ」
「えっ!?」