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旅行当日──


私達は新幹線と電車を乗り継ぎ、ようやくこの旅館に着いた。
都会からははるか離れたこの旅館は、厳かな雰囲気が漂っていた。


高級感のある門を抜けると、そこには謎のツアー客達がたむろっていた。


「あ……れ……？」

「む……これは……？」


私達だけって聞いてたのに……
ツアー客達がいるなんて聞いてない……


我が顔で旗の前に並ぶツアー客達に、私達は同時に大きなため息をついた。


もしかして、この旅行ヤバイ感じがする？