エッチな女子達の事情
第4章 エッチな女子達の旅行①
杏寿郎さんは手にいっぱいの紙袋を持っている。
その中身が気になり、私は紙袋の中を覗き込んだ。
「え……? さつまいもばっかり……」
「ああ、杏里も好きだろ? さつまいも」
杏寿郎さんはそう言うと、紙袋からスイートポテトを取り出した。
まあ、さつまいもは好きだけどさ……
でも買いすぎじゃね? 私、そんなに食べないよ?
私はしぶしぶ出されたスイートポテトを受け取った。
「うまい! さすがこの旅行館の山で作られたさつまいもは上手いな!」
隣では杏寿郎さんが満足そうにスイートポテトを頬張っている。
「は、ははは……」
私は未開封のスイートポテトを握りしめながら苦笑いを浮かべた。