エッチな女子達の事情
第4章 エッチな女子達の旅行①
ヤバイ……!
本能的にそう感じた私は、女将らしき人から素早く視線を逸らした。
なんだろう? なんだかこの人からは、凄く怖いオーラを感じるけど……
「えー皆さん。このたびは箱根『野洲庵』にお越しいただきありがとうございます。私はここ『野洲庵』の女将の白銀と申します」
朝礼台に立って、女将らしき人が話し始めた。
カップルたちが一斉に、女将らしき人の方を向く。
「あんたが女将か!? よくも俺たちを騙したな!」
「そうよ! そうよ! ツアーなんて聞いてないわ!」
「私達をゆっくり休ませなさい! バカ女将!」
「そうだ! 俺は結衣と安たいのに! ふざけんな!」
騙されたツアー客達が次々と、女将さんを罵倒してゆく。
罵倒にも女将さんは屈しず、話を続けた。
「今から全員カップルにはある店を手伝ってもらいます」
「はあぁぁあああ!?」
その場にいる全員が声を荒らげた。