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子犬、拾いました!

第2章 夏祭り

「え、私、浴衣持ってないよ」

「買いに行けば良いじゃん。俺が選んであげるよ」


ということで、日曜日に浴衣を買いに行くことになった。


「綺麗… 色々な柄があるね。 どれが私に合うかな?」

返事がないので彼を見ると、いつになく真剣な顔で浴衣を選んでいた。


「良いじゃん、これ。 瑠菜さんに似合いそう」

彼が手に取ったのは、水色に花びらの柄だった。

「可愛い。うん、これにする!」

浴衣と下駄を買い、ご機嫌に帰宅した。


「本当に俺が選んだので良かった?」

「うん!すごく気に入った!」


何より、陽太くんが似合いそうと言ってくれたのが嬉しかった。

「お祭り、楽しみだね」

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