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子犬、拾いました!

第1章 拾った

傘に二人で入りながら、すぐのマンションへと向かう。

私の部屋は7階、わりと景色の良い部屋だ。

エレベーターに乗り込み、隣の彼をチラッと見た。


へくしゅんっ

大きなくしゃみ。


「寒い? もうすぐだから待ってね」

「全然大丈夫です!」


鼻をすすりながら言われても、説得力がないなぁ。


部屋に着き、玄関に彼を入れてから、タオルを手渡した。


「ありがとう。お借りします。 わぁ、良いにおい。 柔軟剤何ですか?」

「そんなことより早く髪を拭いて下さい!」


彼からタオルを奪い、ガシガシと髪を拭く。

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