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子犬、拾いました!

第4章 お互いの誕生日

でも、香水良いかもしれない。 候補に入れておこう!


トントンっ

「瑠菜さん、ちょっと良い?」

「何? 入って」

不安そうな顔をして、陽太くんが入ってきた。どうしたのかな?


「今、電話してたの? 声が聞こえたんだけど…」

「うん、そうだよ。ごめん、声うるさかった?」

「ううん、そうじゃなくて…  あのさ、電話の相手って……」


そこまで言うと、陽太くんは黙ってしまった。


「どうしたの?」

「あ…ええと…  ごめん、なんでもない!」

「え?」

「ごめんね、俺、部屋戻るよ」


陽太くんは笑っていたけど、なんだか無理して笑っているような気がした。

電話がどうしたのだろう…。

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