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子犬、拾いました!

第7章 初めて

電車内、隣にはぐったりの陽太。

「ねえ、大丈夫?」

「酔った…  気持ち悪い…」

「だから食べ過ぎなんだよ! フレンチトースト、私の分まで食べてたでしょ」

「うぅ…」


あ、ダメだ! 吐くかもしれない。


「陽太!酔い止め! 早く飲んで」

素早く鞄から出した錠剤を飲ませる。
酔ってからも効くタイプだから、多分大丈夫だろう。


「あとは遠くの景色でも見てな」

「…うん」



10分後…


「瑠菜~ お菓子食べて良い?」

「ぜっっったい 駄目!!」


すっかり吐き気がおさまった陽太はまた食べるのか…。
喉元過ぎれば熱さを忘れる…。  やれやれ。

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