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子犬、拾いました!

第7章 初めて

旅館に戻ったけど、モヤモヤは消えなかった。

ずっとご機嫌そうに口笛を吹く陽太が遠く感じて…

一緒にお風呂に入っても何もしないって、私魅力ないのかな…。 やっぱり年上だから? 若い女の子の方が良いのかな?



「瑠菜、どうしたの? ちょっと疲れた?」

「あ… ううん、大丈夫だよ」

「そう?」


それこそ、今して欲しいって言えば良いのかな?
でも、また断られるかと思うと、言うのが怖い…


「瑠菜、お土産買いに行こうよ」

「うん」


ショップまでは長い廊下を歩く。

「陽太、手繋いで?」

「うーん… 人が多いから、後でね?」



手を繋ぐのもダメなんだ…

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