テキストサイズ

子犬、拾いました!

第7章 初めて

え? このまま何かされちゃうの?
そう思った瞬間、身体を離された。

「え…?」

「ふふ、何かすると思った? それは夜にね」

いたずらっ子の様な顔をして笑った陽太にドキッとした。



「さぁ、早く洗って上がろうよ。 お腹空いたね」

「う、うん。そうだね」


モヤモヤとした私の気持ちを知らず、陽太はいそいそと体を洗い始めた。



「…陽太、好きだよ」

「え? 何?急に。 俺も好きだよ」


一緒にお風呂に入っているのに、なんだか寂しい。
本当に夜になれば、してくれるんだよね?


「瑠菜、終わった? 出れる?」

「うん、良いよ」



そのあと一緒にお昼を食べたけど、なんだか陽太が知らない人のように思えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ