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子犬、拾いました!

第7章 初めて

陽太の手にも同じストラップがあった。 2つ買ったんだ。

「ありがとう」

「ん? あまり嬉しくない?」

「そんなことないよ。嬉しいよ」


急に陽太が立ち止まった。


「瑠菜、思ってること言って」

陽太の顔が少し怖い…。


「あのね… お風呂で私に何もしなかったの、少し寂しかったの…」

オドオドしながら話した。 陽太の深いため息が聞こえる。


ドンっ 不意に壁に追いやられ、壁ドンの状態になった。


「俺がどんだけ我慢してると思ってる?」

が、我慢?


「旅館のお風呂で真っ昼間から、瑠菜に手出したりしたら引かれるかなって思うから」

「ご、ごめん…」


そしたら途端に笑顔になり、

「でも瑠菜がそんな気持ちならもう我慢しないよ?」

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