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アブノーマルな恋愛しませんか?

第2章 オフィスで



石田君は素早く立ち上がり私を彼が座っていた椅子に座らせ

「杉下さん。わかりやすく教えてくれてありがとうございました。遅くまですみません」

と私の隣に立ちパソコンを覗き込みながら言った。

「残業お疲れ様です。何時までの予定ですか?」

声をかけてきたのは守衛さん。

「もう終わりますから15分以内には帰ります」

「下にいますから帰る時声をかけて下さいね」

「はい」

石田君が守衛さんと対応している間に私はパソコンを閉じデスクの上を片付けた。

「杉下さん。帰りましょうか」

片付けがすみ荷物を持ち…見つからない。

私がモタモタしていると

「電気消しますよ」

と、すでに帰る準備を終え、電気を消す為にスタンばっている石田君に急かされた。

でも、

「あの、石田君」

「はい?」

「私の下着知らない?」

そう、下着とストッキングが見つからなくて私はデスクの周りから動けずにいた。

「それなら俺が持ってますよ」

「えっ⁈なんで?」

「勿論、おかずにする為ですよ」

「はぁ?何いっちゃてるの?」

「もう、電気消しますよ」

「チョット、待ってよ。お願い、返してよ」

「居酒屋でいいですか?給料日前なので割り勘でお願いします」

「ねぇ、分かった奢るからだからお願い」

「電気けしますね。エレベーターきてますよ」

「暗っ、痛っ。石田君酷い!」

「ははっ。焦った杉下さん初めてみた。可愛いですね」

「石田君!」

年下の後輩に振り回されて、感情のコントロールができなくてこんなに喋ったのも久しぶりで、本当に疲れたのに

「杉下さん。夜はコレからですよ」

と、エレベーターの中で宣言され少し嬉しいなんて思っちゃったのは気のせいだと思う。



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