アブノーマルな恋愛しませんか?
第2章 オフィスで
休憩中の出来事は私のメンタルにかなりのダメージを与えたようで
「.杉下、珍しいな。体調でも悪いのか?」
と、部長が心配して声をかけるほど午後からの仕事は小さなミスを繰り返した。
あー、もー、また間違えた!
いつものペースが取り戻せずイライラしながらパソコンを睨みつけキーボードを叩き続けた。
何度もやり直し、やっと満足できるものができふと気が付くと定時は過ぎていてフロアに誰もいなかった。
やっと出来た。
出来上がった資料をコピーし、眼鏡を外し伸びをして固まった肩や首をほぐしていると
「終わったの?」
と、来客用のソファーから石田君の声が聞こえびっくりして
「へっ?石田君?」
と間抜けな声が出た。
「杉下さん、すごい集中力ですね。声かけても返事がないから嫌われたと思いましたよ」
とソファーから立ち上がり私の方へと向かってきた。
二人きりのフロア。昼間の事もあり意識せずにいられない。
「あっごめんね。私集中しちゃうと周り見えなくなっちゃうから、今度から気をつけるよ」
と立ち上がりコピー機ヘと向かいさりげなく距離をとった。
「これ、部長用の資料?すげー分かり易い」
石田君は私のデスクに座り私の作った資料を観ながらそう言った。
私はコピーを綴じ一部を部長のデスクに置き、
後は自分のデスクの片付けして終わりなんだけどなんとなく石田君に近寄りたくなくてフロア内の片付けを始めてみた。